日本株を通常通り買おうとすると、株価にもよりますが、数十万円から数百万円してしまいます。
例えば、日本を代表する自動車メーカートヨタ自動車(7203)ですが、本日時点で株価が約2,000円、単元株数が100株ですので、トヨタ自動車の株式を買おうと思ったら、約20万円が必要になってくきます。
ユニクロを運営するファーストリテイリング(9983)の場合は、株価が約68,000円、単元株数は変わらず100株ですので、680万円もの大金が必要になってくるというわけです。
これだとなかなか日本株には手を出しにくいですよね。
そんな時に活用してほしいのが単元未満株です。
単元未満株とは何なのでしょうか?
日本株を単元未満株で購入すべき理由や、メリット・デメリット、単元未満株で購入をおすすめする銘柄のご紹介をしていきたいと思います。
単元未満株とは?
日本株は通常取引単位が100株となっていますが、単元未満株は単元数に限らず1株から取引が可能なサービスのことです。
単元株数を1株からにすることで、少額から購入することができ、様々な銘柄を購入できることから分散投資にもつながり、資金力に余裕のない若者でも資産形成がしやすくなるサービスとなっています。
証券会社によって呼び方が異なるため、ご自身でお使いの証券会社のサービスをご確認ください。
日本株を単元未満株で買うべき理由
冒頭でもお伝えしましたが、日本株は100株からの購入が基本となっているので、ある程度まとまった金額が必要となり、資金力に余裕のある方しか買えないものとなってしまっています。
現在人気のある米国株は1株から購入でき、手軽に購入できる金融資産となっています。
日本株も米国株と同じくらい低価格で手軽に購入することが出来たら、日本企業も資金調達ができて、企業の発展につながるのではないでしょうか。
少額から有名企業の株式が購入出来て、様々な銘柄に少額ずつ分散投資が可能な単元未満株を使って、是非日本株を購入してみてください。
株主優待は基本的に100株から対象としている企業がほとんどで、単元未満株は株主優待を受けられませんが、最近は株主優待を減らしてその分配当金に回そうとする動きが広がっているので、そこまで大きなデメリットではありません。(株主優待、廃止相次ぐ 海外投資家「不平等」と不満:時事ドットコム (jiji.com))
単元未満株のメリット
- 日本の有名企業に少額から投資でき、リスクを抑えられる
- 1株ごとに購入できるので、様々な企業に分散投資ができる
- 少額ずつ購入でき、時間の分散にもつながる
- 単元株と同様に配当金を受け取ることができる
- 買付手数料無料化が進んでいる(SBI証券)
単元未満株のデメリット
- 手数料が割高(0.5%~2.5%程度)
- リアルタイム取引ができず、約定タイミングが限定的(1日に2~3回の約定)
- 株主優待が受けられない(100株を基準としている企業がほとんど)
- 議決権の行使が認められない
- 全ての証券会社で取り扱いしているとは限らない(楽天証券は取り扱いなし)
単元未満株で購入したい銘柄
単元未満株のメリット・デメリットが整理できたところで、おすすめの日本株をご紹介したいと思います。
単元未満株で購入したい銘柄①三菱商事(8058)
商社セクターの大本命、三菱商事(8058)です。
商社株はアメリカ有名投資家のウォーレン・バフェット氏が2020年に投資を決定し、その後2倍近く株価を上げています。
バフェット氏が日本株に投資するのは初めてのことで、世界中を驚かせました。
そんな商社株の筆頭が三菱商事で、高配当はもちろん、安定した業績が目立ちます。
伊藤忠商事(8001)、三井物産(8031)、住友商事(8053)、丸紅(8002)も是非チェックしてみてください。
会社名・・・三菱商事株式会社(8058)
株価・・・3,280~4,680円
セクター・・・卸売
配当利回り・・・3.9%
時価総額・・・5,623,463百万円
単元未満株で購入したい銘柄②オリックス(8591)
ユニークな株主優待や高配当で個人投資家にも人気の株式がオリックス(8591)です。
カタログギフトやグループ企業を割引価格で利用できるサービスなどの株主優待を廃止するというニュースで話題になりましたが、その分配当金で還元するということで、依然人気の投資先となっています。
メイン事業はリース事業ですが、その他にも金融、不動産、保険、自動車など幅広く展開している企業です。
会社名・・・オリックス株式会社(8591)
株価・・・1,800~2,800円
セクター・・・金融
配当利回り・・・3.88%
時価総額・・・2,772,614百万円
単元未満株で購入したい銘柄③SBIホールディングス(8473)
SBIネット銀行やSBI証券などを傘下に持つSBIホールディングス(8473)です。
最近では、SMBCグループとの資本業務提携や新生銀行の買収をはじめ、アジアのベンチャー企業への投資や金融事業子会社化など、企業規模が急拡大しています。
また、暗号資産リップル(XRP)を発行しているリップル社の株式を10%保有し、株主優待でリップル(XRP)を配布するなど、暗号資産分野にも力を入れています。
暗号資産は今後成長の拡大が見込まれていますので、それに伴ってSBIホールディングスも成長することを期待したいと思います。
会社名・・・SBIホールディングス株式会社(8473)
株価・・・2,150~3,160円
セクター・・・証券
配当利回り・・・5.60%
時価総額・・・645,931百万円
単元未満株で購入したい銘柄④花王(4452)
花王(4452)は日用品や化粧品、家庭用品を展開する企業で、日本企業には珍しく、33期連続増配当を達成している日本を代表する配当貴族です。
日用品メーカーですので、景気に大きく左右されることもあまりなく、安定した株価と配当が見込まれます。
日本株で、ディフェンシブな企業をポートフォリオに加えたいという方にはとてもおすすめの銘柄です。
会社名・・・花王株式会社(4452)
株価・・・4,600~6,600円
セクター・・・化学
配当利回り・・・2.60%
時価総額・・・2,704,650百万円
日本株は単元未満株で買おう!
今回は、単元未満株について解説しました。
日本の有名企業の株式を少額から購入出来て、セクター・時間分散も可能な単元未満株を是非利用してみてはいかがでしょうか。
様々な企業のことを知る機会にもなり、企業分析もできますので、ご自身の成長にもつながると思います。
1株から購入できる米国株もおすすめですが、日本にも高配当で将来有望な企業もまだまだありますので、単元未満株を利用して日本企業にも投資してみましょう。
特に資金力に余裕はないけど、時間的に余裕のある20代・30代の方におすすめしたいサービスです。
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